【11月11日 AFP】(一部更新)8日に行われたミャンマーの総選挙で、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏が、出馬した選挙区で当選し、議席を保った。選挙管理委員会が11日、明らかにした。スー・チー氏率いる野党の歴史的勝利がほぼ確実となる一方で、与党の有力議員らは議席を失う結果となっている。

 スー・チー氏率いる最大野党、国民民主連盟(NLD)は、上下両院でこれまでに確定した議席のうち90%近くを確保しており、歴史的な大勝利がほぼ確実とみられている。

 ミャンマーの選挙管理委員会によると、全国各地で選挙結果が判明してきており、スー・チー氏はコームー(Kawhmu)選挙区で5万4676票を獲得して当選した。ただ、どれほどの差で同氏が勝利したのかは今のところ不明だという。

 軍の支援を受ける与党、連邦団結発展党(USDP)は、前党首シュエ・マン(Shwe Mann)下院議長やテー・ウー(Htay Oo)党首代行が落選するなど、指導部の多くが議席を失った。

 地滑り的勝利の見通しを受けてスー・チー氏は、テイン・セイン(Thein Sein)大統領と軍最高司令官のミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)将軍に対し、「挙国一致」に向けた協議を呼びかけた。

 イェ・トゥ情報相は同日、フェイスブック(Facebook)で「有権者の判断を尊重し、従う」と述べ、「移行を平和的に進める」と付け加え、政府が歴史的選挙の結果を受け入れて円滑に権力の移行を進めることを約束した。(c)AFP