【11月6日 AFP】米ニューヨーク(New York)州ロチェスター(Rochester)にある「遊びの博物館(Strong National Museum of Play)」は5日、「おもちゃの殿堂(National Toy Hall of Fame)」に新たに3つの玩具が加わったと発表した。昔ながらの操り人形、水鉄砲「スーパーソーカー(Super Soaker)」、手足を使って遊ぶゲーム「ツイスター(Twister)」だ。

 9月の最終選考の対象となったのは12種類の玩具。その中から選ばれた3つが今回、テディベアなど既に殿堂入りしているバービー(Barbie)人形やボードゲーム「モノポリー(Monopoly)」といった人気玩具の仲間入りを果たした。

 博物館側は声明で、操り人形について「数千年前に出現し、アジア、欧州、米大陸を含むほぼ全ての文化圏に存在する」と説明している。博物館員のパトリシア・ホーガン(Patricia Hogan)氏によれば、「操り人形を使った遊びは、子どもの協調運動性や手先の器用さを発達させる。子どもたちは想像力を駆使して、人形ごとの声や役割を演じ、物語を作る。操り人形を通して子どもは、新しい個性や感情、目標に挑戦できる」という。

 色のついたマットの上で両手両足を動かして遊ぶツイスターは、1964年に誕生。きわどすぎるゲームとの批判もあったが、米人気テレビ番組「ザ・トゥナイト・ショー(The Tonight Show)」で司会者のジョニー・カーソン(Johnny Carson)氏がハリウッド女優エヴァ・ガボール(Eva Gabor)さんと対戦し、視聴者を喜ばせたことで爆発的にヒット。1967年だけで300万個以上を売り上げた。

 スーパーソーカーの殿堂入りについて、博物館のクリス・ベンシュ(Chris Bensch)氏は「健全な娯楽」としての認定だと説明した。スーパーソーカー水鉄砲は、逃げたり追いかけたりしてずぶぬれになるまで撃ち合う遊び方の場合は特に、体の運動になるだけでなく、「動き回りながら移動する的をねらって計算したり戦術を練り直したりするため、頭の体操にもなる」という。(c)AFP