【11月5日 AFP】(一部更新)ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏(70)は5日、民政移管後初となる8日の総選挙で自身が党首を務める最大野党・国民民主連盟(NLD)が勝利した場合は、自らが新政権を運営すると宣言した。

 スー・チー氏は報道陣を前に、「私が政権を運営する。そしてNLDの方針に沿って働く人物が大統領になる」と述べた。

 軍政時代に施行されたミャンマーの現憲法には、外国籍の配偶者か子どもを持つ人物の大統領就任を禁じる条項があり、これはスー・チー氏の大統領就任を阻止するために設けられたと考えられている。

 数十年にわたってミャンマーの民主化を求めて闘ってきたスー・チー氏の存在は同国政界のなかで抜きんでており、8日の選挙ではNLDが大勝するとみられている。

 多くの国民は、今回の選挙が同国でここ数十年行われた中では最も自由で公正なものとなることを望んでおり、野党の勝利によって、長年にわたり国の実権を握ってきた軍部の締め付けが緩む可能性もある。だが、やはり現行憲法によって、議会総議席の25%は軍代表に割り当てられる仕組みになっている。(c)AFP