【11月2日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods)のキャディーを務めていたスティーブ・ウィリアムス(Steve Williams)氏が、2日に出版された告白本の中で、ウッズの「奴隷」のように感じるときがあったと明かした。

 出版されたのは、ジャーナリストのマイケル・ドナルドソン氏との共著「Out of the Rough(ラフの外で)」。

 ウッズの14回のメジャー優勝のうち13回でキャディーを務め、2011年にウッズとたもとを分かったウィリアムス氏は本の中で、ウッズの不倫スキャンダルによって自分もダメージを受けたと感じたと書いている。09年にスキャンダルが発覚した後、ウィリアムス氏までもがメディアに追いかけられるようになったが、友人であるウッズの下にとどまる覚悟だったという。

 この中でウィリアムス氏は、ウッズは突然不機嫌になることがあるが「あっという間に始まるが、あっという間に終わるので我慢できた」と述べている。

 さらに「一つ、本当に頭にきたことは(ウッズがショットの後に)、私に拾いに行かせるつもりで、バッグがある方向にクラブを適当に投げることだ。腰をかがめて、彼が投げたクラブを拾わなくちゃならない。彼の奴隷になったように感じた」「もう一つ、パットを外すと、ホールにつばを吐く癖には嫌気がさした」と言っている。

 ウッズの下を去った後、ウィリアムス氏がキャディーを務めるようになったオーストラリア人ゴルファーのアダム・スコット(Adam Scott)は、ウィリアムス氏とのコンビで実力が開花し、昨年、世界ランキング1位にもなった。(c)AFP