【11月1日 AFP】15MLBは31日、ワールドシリーズ(7回戦制)第4戦が行われ、カンザスシティー・ロイヤルズ(Kansas City Royals)は5-3でニューヨーク・メッツ(New York Mets)に勝利し、ワールドシリーズ制覇に王手をかけた。

 マイク・ムスタカス(Mike Moustakas)とサルバドール・ペレス(Salvador Perez)の連続適時打などで8回に3得点を奪ったロイヤルズは、チームの代名詞ともいえる終盤の逆転劇でメッツを破り、シリーズ対戦成績を3勝1敗として、 30年ぶりの世界一へあと一歩に迫った。

 ロイヤルズは、1日に行われる第5戦に勝利すれば、1985年以来となるワールドシリーズ制覇が決まる。一方、1986年以来の世界王者を目指すメッツは、決着をカンザスシティー(Kansas City)へ持ち越すためには、次の試合に勝つしかない。

 逆転打を放ったロイヤルズのムスタカスは、「最高の気分だ。もう一度ここに戻って来て試合をして、何とかして彼らを倒さなくてはならない。だけど3勝1敗にできたのはよかった」と語った。

 昨季のワールドシリーズでは、第7戦でサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)の前に屈したロイヤルズだったが、ここまでのワールドシリーズ2勝を含め、プレーオフ全10勝のうち7勝を逆転勝利で飾っている。

 ロイヤルズのネッド・ヨスト(Ned Yost)監督は、「チーム全員が、大きな自信を持ってグラウンドに立ち、試合のなかで勝つ方法を見いだしている」と話した。

「点差を離されずに粘っていれば、勝利への道筋が見つかると感じている。相手のちょっとした隙から何かを起こせるんだ。驚くべきことだよ。とにかくとんでもないチームだ」

 プレーオフで2点差以上を逆転しての勝利が6度あるという記録は、1996年のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)に並ぶメジャー最多タイとなる。

 ヨスト監督は、「経験のなせる業だ。質のなせる業でもある。本当に才能豊かな選手の集まりだからね。ただ、私としては、心構えの部分が大きいと思う。彼らは決してパニックにならない。逆転はこれまでにもやって来たことだし、もう一度起こせるとわかっているんだ」と語っている。

 メッツが3-2とリードして迎えた8回表、ロイヤルズはメッツ3番手のタイラー・クリッパード(Tyler Clippard)からベン・ゾブリスト(Ben Zobrist)とロレンゾ・ケイン(Lorenzo Cain)が連続で四球を選ぶと、メッツのテリー・コリンズ(Terry Collins)監督はたまらず26歳の守護神、ジェウリス・ファミリア(Jeurys Familia)をマウンドへ送り出した。

 ところが、ファミリアはロイヤルズのエリック・ホズマー(Eric Hosmer)を内野ゴロに打ち取ったかに見えたものの、ボテボテの打球は二塁手ダニエル・マーフィー(Daniel Murphy)のグラブの下をすり抜け、この失策でゾブリストが生還して3-3の同点に追いつかれた。

 するとロイヤルズは、ムスタカスの適時打でケーンが生還して逆転に成功し、続くペレスもこの日3本目の安打を右前に放ち、ホズマーが5得点目のホームを踏んだ。

 メッツのコリンズ監督は、「これまでにもあった場面だが、またしても踏みとどまれなかった。ロイヤルズはつながりだしたら本当に止まらない。上位から下位まで、好打者をそろえている。彼らはいろいろなことができる。われわれにもチャンスはあった。しかし、必要な試合運びができなかった」と振り返った。

 1勝3敗から逆転でワールドシリーズを制したチームは、1985年のロイヤルズを最後に1チームも現れていないが、コリンズ監督は「厳しい状況だが、われわれはまだ死んではいない」と話している。(c)AFP/Jim SLATER