【10月31日 AFP】15MLBは30日、ワールドシリーズ(7回戦制)第3戦が行われ、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)は9-3でカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals))を下し、シリーズ戦績を1勝2敗とした。

 メッツは、カーティス・グランダーソン(Curtis Granderson)とデビッド・ライト(David Wright)が2ラン本塁打を放ち、逆転で勝利を収めている。

 ロイヤルズは1回表、ベン・ゾブリスト(Ben Zobrist)がセンター方向に二塁打を放つと、ロレンゾ・ケイン(Lorenzo Cain)の安打でゾブリストが進塁。続くエリック・ホズマー(Eric Hosmer)のゴロで本塁に生還し、ロイヤルズが先制した。

 同回裏、メッツはグランダーソンが出塁すると、ライトが左越えの2ランを放ち、一気に2-1で逆転に成功した。

 しかし2回には再びロイヤルズ打線が奮起。先頭打者のサルバドール・ペレス(Salvador Perez)が出塁してチームに勢いを与えると、アレックス・ゴードン(Alex Gordon)の安打で進塁、アレックス・リオス(Alex Rios)の適時打で三塁を回って本塁を踏んだ。この間、メッツは三塁に送球してゴードンをアウトとすると、代わりにリオスが二塁まで進んだ。

 めったに打席に立たない投手ヨルダーノ・ベントゥラ(Yordano Ventura)が、犠牲バントでリオスを三塁に送ると、パスボールに助けられてリオスが生還し、ロイヤルズが3-2と再びリードを奪った。

 3回には、メッツの投手ノア・シンダーガード(Noah Syndergaard)が出塁すると、グランダーソンが右越えの2ランを放って、再び1点先行。次回にマイケル・コンフォルト(Michael Conforto)の適時打でさらに1点が追加されたところで、ロイヤルズは中継ぎ投手のダニー・ダフィ(Danny Duffy)を投入した。

 メッツの先発シンダーガードは、6回表の2アウトまで12人を連続で凡退させていたが、ここでマイク・ムスターカス(Mike Moustakas)が安打を放つと、続く2人を四球で歩かせ、満塁のピンチに。しかし最後はリオスを打ち取り、同回を無失点で切り抜けた。

 メッツは同回裏、フアン・ラガーレス(Juan Lagares)が安打で出塁すると、ウィルマー・フローレス(Wilmer Flores)への死球と、フアン・ウリベ(Juan Uribe)の適時打で本塁に生還。さらに、グランダーソンが野手選択で出塁し、満塁となったところで、ライトが安打を放ってフローレスとウリベが本塁を踏んだ。最後はヨエニス・セスペデス(Yoennis Cespedes)の犠打でグランダーソンも得点し、メッツが9-3で快勝を収めた。

 この日は、歌手ビリー・ジョエル(Billy Joel)が試合前に米国歌を披露したが、8回には、メッツの大量得点を喜ぶ本拠地のファンが、同氏のヒット曲『ピアノ・マン(Piano Man)』を何度も歌う場面も見られた。(c)AFP/Jim SLATER