大手クルーズ会社「カーニバル」、共同で中国向け新ブランド設立へ
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【10月28日 Relaxnews】中間所得層や富裕層の間でクルーズ需要が急増する中国で、米クルーズ会社「カーニバルクルーズライン(Carnival Cruise Line)」が共同出資する新たなクルーズ・ブランドが誕生する。
ここ数年、アジアにおけるクルーズ需要の成長率が2桁に達する中、カーニバル社は、中国最大の造船会社と共同で、同国の消費者の好みやカルチャーに特化した新たなクルーズ・ブランドを立ち上げると発表した。
クールズライン国際協会(CILA)が発表した最新の統計によると、中国のクルーズ利用客は2012年から2014年にかけて48万人増加し、年複利成長率で80%近くを達成している。また、昨年1年間のクルーズ利用客数は合計で約70万人に上った。
中国はクルーズ市場において、2014年には世界で7番目の規模だったが、最も大胆な予測によると、2017年までにドイツや英国を抜き、米国に次ぐ2番目の市場になるという。また、英ロンドン(London)で行われた旅行ビジネスの見本市「ワールドトラベルマーケット(World Travel Market)」では、2020年までに700万人規模の市場に成長すると予測する報告も発表された。
中国市場ではクルーズ会社の合弁事業が相次いでいる。今月には、米クルーズ大手のノルウェージャンクルーズライン(Norwegian Cruise Line)が、中国の旅行客に特化したクルーズ船を建造すると発表。2017年に運航を開始する予定で、船内では中華料理が振る舞われ、中国語でさまざまな娯楽が楽しめるという。(c)Relaxnews/AFPBB