【10月28日 AFP】サッカーブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、サントスFC(Santos FC)からFCバルセロナ(FC Barcelona)へ移籍した際、不正な金銭の動きがあった疑いが持たれている問題で、ネイマールの母親も新たに捜査対象になったことが判明した。スペインの司法当局筋が27日に明かした。

 この件については6月、ネイマール、父親、そして前所属のサントスによる「不正と詐欺」があったとして、スペインの国立裁判所で裁判が行われていた。

 そして今回、同じマドリード(Madrid)の裁判所が、ネイマールの母親で、同選手のマネジメント会社N&Nの株式50パーセントを保有するナディネ・ゴンサウベス・ダ・シルバ・サントス(Nadine Goncalves da Silva Santos)氏も、裁判の対象となることを明かした。

 ネイマールらを告発しているのは、ブラジルの投資ファンドDIS。同社はネイマールのサントス所属時、同選手の移籍権の一部を保有していた。

 同社は、ネイマールのバルセロナ移籍の際に不正があったと主張している。バルセロナとサントスは当初、移籍にかかった金額は5700万ユーロだと発表していたが、スペイン当局の調査により、実際はバルセロナが少なくとも8330万ユーロを支払っていたことが明らかになった。

 DISは、バルセロナがネイマール入団の確約を得るため、N&Nに4000万ユーロを支払う密約があったと考えており、その取り分が未払いだと主張している。

 実際、スペインの裁判所は、マンチェスター・シティ(Manchester City)やレアル・マドリード(Real Madrid)など、欧州の複数のビッグクラブが、ネイマール獲得に興味を持っていたと断言している。

 バルセロナでは、不正の疑いが出たことで、前会長のサンドロ・ロセール(Sandro Rosell)氏が辞任に追い込まれた。

 その一方でグラウンド上では、チームは昨季、ネイマールの活躍もあってスペイン1部リーグ、スペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)の3冠を達成している。

 N&Nはブラジルの税務当局からも告訴されており、同国の裁判所は9月、ネイマールの個人資産4700万ドルを凍結することを決めた。(c)AFP