【10月28日 AFP】サッカー女子米国代表のアビー・ワンバック(Abby Wambach)が27日、現役引退を表明し、約15年の現役生活に幕を下ろすことを決断した。

 現在35歳のワンバックは、米国代表として通算252試合184得点の成績を残し、男女を通じて代表戦の歴代最多得点記録を持っている。

 ワンバックの現役最終戦は、12月16日に予定されている中国代表との親善試合になる。

 米ニューオーリンズ(New Orleans)で行われるこの試合は、米国のW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)制覇を記念して行われる10試合のツアーの1つとなっている。

 ワンバックは声明で、「熟慮に熟慮を重ね、友人、家族、チームメート、コーチングスタッフとじっくり話し合った結果、サッカー選手としてのキャリアに終止符を打つことを決めました」と語っている。

「女子サッカーのためにすべき仕事はまだたくさんありますが、今夏にW杯のトロフィーを米国に持ち帰ることができて、このスポーツの未来にとても明るいものを感じています」

「信じられない、夢のような道のりでした。今は、これからの人生がどんなものになるのか、楽しみな気持ちでいっぱいです」

 ワンバックはW杯に4度出場し、カナダ大会でもベテランとして貴重な役割を果たした。W杯通算では、ブラジル代表のマルタ(Marta)に次ぐ歴代2位の14得点を挙げている。

 五輪にも2度出場し、2004年のアテネ大会、2012年のロンドン大会で金メダルを獲得したが、2008年の北京大会は負傷により欠場した。(c)AFP