【10月27日 AFP】トルコ南東部ディヤルバクル(Diyarbakir)で26日、警官隊とイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」メンバーとみられる武装集団との間で銃撃戦があり、警官2人と武装集団側の7人が死亡した。地元当局が明らかにした。

 トルコが7月にシリア領内のISを標的とした空爆を開始して以降、トルコの治安当局とIS戦闘員との銃撃戦が起きたのは初めて。トルコ警察当局は、首都アンカラ(Ankara)で今月10日に102人が死亡したトルコ現代史上最悪の自爆攻撃事件を受け、ISメンバーの摘発に取り組んでいる。

 トルコでは来月1日の総選挙を前に、和平交渉が決裂したクルド人反政府武装組織が武装闘争を再開したことに加え、ISの末端組織が大規模な襲撃を計画しているとの報告もあり、さらなる流血の事態への懸念が高まっている。

 26日は、警察の対テロ特殊部隊が、武装集団が潜伏しているとみられるディヤルバクルの家屋数軒を急襲。当局によると、容疑者らは銃を発砲し、偽装爆弾を爆破させた。少なくとも2時間の激しい銃撃戦で、警官2人が死亡し、5人が負傷した他、ISの戦闘員7人が死亡、12人が逮捕されたという。(c)AFP/Mahmut Bozarslan with Fulya Ozerkan in Ankara