【10月27日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)事務局長は26日、UEFAの理事から支持を得たとして国際サッカー連盟(FIFA)の次期会長選に立候補した。

 UEFAは声明で、「ジャンニが立候補したことを喜んでいる」とすると、「ジャンニはUEFAで素晴らしい仕事をしている。トップクラスの役員として業績は折り紙付きであり、世界中のサッカー関係者と友好関係を築いている」と続けた。

「彼はずっと前から、FIFAには変化と新たな発展が必要であると唱えてきた。彼ならば、サッカー統括団体のトップにおいて新鮮で見識の高い声を上げてくれるだろう」

 会長選の立候補者は締め切りとなる26日の午前0時までに正式な届け出を行わなければならないなか、UEFAは声明で、「(インファンティーノは)必要な推薦状を提出しているところで、改めて声明を発表する予定だ」としている。

 UEFAは、スイス出身のインファンティーノ氏が出馬したことで、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)氏にどのような意味をもたらすのかは明言しなかった。

 UEFA会長を務めるプラティニ氏もFIFA会長選に立候補しているが、現在は暫定で90日間のサッカー活動停止処分を科されている。

 インファンティーノ氏が立候補したFIFA次期会長選では、これまではプラティニ氏が最有力とされていた。処分が解ける来年1月5日まで立候補の審査は保留とされるなかで、プラティニ氏は依然として有力候補とされている。

 そのほかの候補者では、南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動に身を投じ、故ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)氏らと共に投獄された経験もある62歳のトーキョー・セクワレイ(Tokyo Sexwale)氏も出馬を表明した。

 そして5月に行われた前回の会長選で、現職のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長に敗れたヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン(Ali Bin Al Hussein)王子も、今回の選挙に立候補している。

 また、フランスの元外交官で、1999年から2010年にかけてFIFAで働いていたジェローム・シャンパーニュ(Jerome Champagne)氏も、前回は得られなかったFIFAに加盟する5協会の支持を獲得し、会長選への出馬を果たした。

 しかしながら、シャンパーニュ氏は、同じく会長選に出馬している元トリニダード・トバゴ代表の主将デビッド・ナキド(David Nakhid)氏とともに、今回の選挙を戦うために必要な決定打が欠けているとみられている。(c)AFP