■ピンチをしのいだナダル

 四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは、第12ゲームにセットポイントとなるブレークチャンスを迎え、ロソルが緊張のあまりダブルフォールトを犯すと、試合はいよいよ第3セットに突入した。

 ナダルは自分のペースを取り戻し、ブレークで2-0と一気にリードすると、第3ゲームでもブレークポイントをしのいだ。

 しかしここから失速して試合をタイブレークに持ち込まれたナダルは、2-4と窮地に追い込まれる。それでも次の3ポイントを連取して5-4と形勢を逆転すると、最後は落ち着いて勝利を収めた。

「次の1ポイントを取ることしか考えていなかった」としたナダルは、キャリアの中でビハインドから逆転したことは何度もあるが、今年はそれが難しくなっていることを明かした。

「勝っていた試合で何度も負けた。それでもここ数週間で、自信を取り戻しつつある。観客のサポートも、自分にとっては大きなものだ」

 ナダルは、来月行われる最終戦ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2015)の出場権をすでに獲得している。中国オープン(China Open 2015)での準優勝に続き、上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)でも4強入りしたナダルは、今大会と、来週のパリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2015)で好成績を残し、確固たる自信をつけたいと考えていることだろう。

 ナダルは3年前のウィンブルドンで敗れて以降、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)など、昨年2大会でロソルにリベンジを果たしていた。(c)AFP/Scott Williams