【10月26日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)は25日、準決勝が行われ、オーストラリア代表は29-15でアルゼンチン代表を下し、宿敵ニュージーランド代表との決勝に駒を進めた。オーストラリアはアダム・アシュリークーパー(Adam Ashley-Cooper)が3トライを挙げた。

 オーストラリアはロブ・シモンズ(Rob Simmons)がインターセプトから奪った試合開始直後のトライと、アシュリークーパーの2つのトライで19-9とリードして前半を折り返した。

 後半にはドリュー・ミッチェル(Drew Mitchell)が自陣でボールを受けてピッチを斜めに駆け上がってアルゼンチンのディフェンスを切り裂き、前に残る相手選手が一人となったところでアシュリークーパーへパスを出すと、試合を決定づけるトライが決まった。

 アルゼンチンは、元サッカー同国代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏を含む8万人を超える観客の前で、ニコラス・サンチェス(Nicolas Sanchez)が5本のペナルティーを決めて全得点をたたき出した。

 ロンドン(London)のトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)でロス・プーマス(Los Pumas、アルゼンチン代表の愛称)は巻き返そうと踏ん張りを見せたものの、ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の前に屈し、スタンドではダニエル・ウルカデ(Daniel Hourcade)ヘッドコーチ(HC)が涙を流した。

 オーストラリアのマイケル・チェイカ(Michael Cheika)HCは、前日の準決勝で南アフリカ代表を下したニュージーランドとの決戦を前にチームはより良くなるだろうと誓い、「また改善できると思う。今はそれが一番大事だ」とコメントしている。

 準々決勝でアイルランドを43-20で破り、今W杯での驚きを提供したアルゼンチンは、30日に南アフリカとの3位決定戦に臨む。

 ウルカデHCは「本当に満足だ。このチームの成し遂げたことを本当に誇りに思う。われわれは自分たちのプレースタイルに対する信念を貫いた。選手たちは大きな称賛に値する。オーストラリアは偉大なチームだ」とコメントしている。(c)AFP