【10月25日 AFP】24日に予定されていた15F1第16戦米国GP(United States Grand Prix 2015)の予選が悪天候のため順延された。この日開始が3時間待たれた予選は、最終的に25日の午前中に行われることが決まった。

 ひどい雨や風という観客にとって最悪のコンディションの中、レース主催者は現地時間午後4時に予選の延期を決定した。観客は午後0時までサーキットの入場を規制されたため、雨の中行われた最後のフリー走行を目にすることもできなかった。午後に入っても降り続く雨で路面は冠水して排水作業も間に合わず、観客は応援することもなくサーキットを後にした。

 この結果、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が優勝を飾れば3度目の年間優勝確定する可能性のある決勝の5時間前に、予選が行われることになる。

 日曜日に予選が行われるのは2004年と2010年の日本GP(Japan Grand Prix)と2013年のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2013)に続いて史上4度目となっている。

 ハミルトンはこの日行われたフリー走行でトップタイムを計測し、年間王者を争うフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)を抑え込んだ。ひどいコンディションの中、ハミルトンはこの日唯一2分を切る1分59秒517のベストラップを記録し、同世代の中で最高のドライバーとされるゆえんを示した。

 ハミルトンは、決勝の結果でベッテルに9ポイント以上、チームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)に3ポイント以上をつけるポイントを獲得すれば、王座獲得となる。(c)AFP