クライフ氏が肺がんに―元オランダ代表のレジェンド
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【10月23日 AFP】サッカー元オランダ代表の名選手で、史上最高のサッカー選手の一人とされているヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏が22日、肺がんと診断されていたことが明らかとなった。
クライフ氏のマネジメント担当者は、「過去数週にわたり、ヨハン・クライフはバルセロナ(Barcelona)の病院で各種の検査を受けています。彼は肺がんと診断されました」と発表している。
「ヨハンと彼の家族のプライバシーを尊重し、そして検査はまだ続けられているため、現段階でこれ以上伝えられることはありません」
「検査が終了したらお知らせします」
決勝まで勝ち進んだ1974年のW杯でオランダ代表の主将を務め、「トータルフットボール」の体現者の一人でもある68歳のクライフ氏は、健康面の問題で入退院を繰り返していた。
優雅なパスとピッチ上での優れた戦術眼で、対戦相手に最後まで恐れられていたクライフ氏は、1977年のオランダ代表引退までに通算33得点を記録し、バロンドール(Ballon d'Or)にも3度輝いている。
クライフ氏は現役引退後、監督としてアヤックス(Ajax)やFCバルセロナ(FC Barcelona)で大きな成功を手にし、その後はメキシコのCDグアダラハラ(Club Deportivo Guadalajara)でアドバイザーを務めた。
現在もバルセロナに住むクライフ氏は、ツイッター(Twitter)で自身へのサポートに対し、スペイン語、オランダ語、英語で感謝の言葉を述べている。
現役時代から愛煙家として知られていたクライフ氏は、一日に最低20本のたばこを吸っていると伝えられていたが、1991年に心臓のバイパス手術を受けてからは禁煙している。
その後、カタルーニャ(Catalan)衛生局の広告に起用されたクライフ氏は、CMでたばこの箱を16回リフティングして蹴り出し、「サッカーは私に人生におけるすべてを与えてくれた。たばこがそのすべてを奪い去るところだった」と語っている。(c)AFP/Jan HENNOP