【10月22日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領が20日、ロシアの首都モスクワ(Moscow)を電撃訪問した。同大統領の外国訪問は2011年以降、初めて。ロシアは同時に、シリア内戦の主要関係国間での協議の日程を組み、疾風のごとき外交努力でシリア問題での主導権を握った。

 アサド大統領はモスクワでウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領と会談し、シリア領内で反体制派を標的にロシアが行う空爆への謝辞を表明。また両首脳は、軍事行動に続いて政治的な行動が必要との考えで一致した。

 ロシア政府によれば、会談の内容は主に軍事的な問題に終始。プーチン大統領はアサド政権支援の継続を約束する一方で、内戦終結に向けた政治的解決を促したという。

 また、ロシア政府はその後、セルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相が23日にジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官やトルコ、サウジアラビア両国の外相と会談し、シリア問題を協議すると発表した。(c)AFP/Anna Smolchenko