【10月22日 AFP】サウジアラビア西部にあるイスラム教の聖地メッカ(Mecca)近郊で先月、大巡礼「ハッジ(Hajj)」の巡礼者が折り重なるように倒れ圧死した事故で、死者の数は2100人を超えることが、各国当局の最新統計から明らかになった。

 9月24日に起きた事故について、サウジアラビア政府は死者数を769人と発表して以来、その数を更新していない。だが30か国以上の政府がまとめた自国の犠牲者の統計をAFPが集計した結果、事故の死者数は少なくとも2181人で、1990年7月にトンネル内で起き1426人が圧死した事故を上回り、ハッジで起きた事故としては過去最多となっている。

 一方、サウジ当局は自国民の死者数を明らかにしていない。(c)AFP