【10月22日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領(72)は21日、ホワイトハウス(White House)で記者会見し、2016年大統領選の民主党(Democratic Party)候補指名争いへの出馬を断念すると表明した。

 バイデン氏出馬の可能性はここ数か月にわたり、民主党指名争いで首位を走るヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の選挙運動につきまとい、同党の結束を脅かしていた。

 バイデン副大統領は、ジル(Jill Biden)夫人とバラク・オバマ(Barack Obama)大統領も同席した会見で、「指名を勝ち取るのに必要な時間が足りなくなった」と説明。

 アイオワ(Iowa)州で行われる最初の民主党候補指名争いの投票は約2か月後に迫っており、副大統領はクリントン陣営と闘うのに十分な選挙資金や推薦、選挙運動員の獲得に苦戦していた可能性がある。

 同副大統領は一方で、「候補者にはならないが、党としての立場や国家として進むべき方向について、明確かつ強力に発言するつもりだ」としている。(c)AFP/Andrew BEATTY