【10月21日 AFP】米ネバダ(Nevada)州の売春宿で意識不明の状態で発見され、生死の境をさまよった元バスケットボールのスター選手ラマー・オドム(Lamar Odom)の家族が20日、「奇跡」の回復を目指して前進していることを明らかにした。

 オドムは19日、状態が順調に改善したことを受け、ラスベガス(Las Vegas)にある緊急搬送先のサンライズ病院&医療センター(Sunrise Hospital and Medical Center)から、ロサンゼルス(Los Angeles)にある自宅近くの医療施設に移された。

 おばのジャニーン・マーサー(JaNean Mercer)さん、そして家族は代理人を通じて声明を発表し、米プロバスケットボール協会(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)でファイナル制覇を2度経験したオドムが、回復への道を歩んでいることを喜んだ。

 オドムの家族は、20日に発表した声明の中で、「本人は奇跡的な前進を続けており、ロサンゼルスでも段階を踏み出しました」とコメントしている。

「これ以上の喜びはありません!このまま回復し続けることが容易ではないのは承知しています。しかし、あの子の不屈の力、そして神への信心があれば、乗り越えられるはずです」

 13日にラスベガス郊外の売春宿で意識不明の状態で発見されたオドムは、病院に搬送されて人工呼吸器につながれた。倒れた原因は、宿に滞在していた4日間で複数の薬物、さらにはアルコールを同時摂取したことだと報じられている。

 オドムが倒れたとの知らせを受けて、同選手と別居しているタレントのクロエ・カーダシアン(Khloe Kardashian)も、自身の家族とともに病院に駆けつけていた。

 クロエもこの日、オドムが病院に運び込まれて以来、初めて声明を発表し、元夫の意識回復に尽力した人々の働きぶりをたたえた。

「この1週間はきわめて難しいものでした。素晴らしい医師や看護師の方々をはじめ、温かさと勤勉な仕事ぶりを示してくださったサンライズ・ホスピタルの皆さまに感謝を申しあげます」

「彼らの素晴らしい対応により、信じられないほどの進展がみられました。皆様のたゆまぬ支援にも感謝しています。神様、ありがとう!」

(c)AFP