【10月21日 AFP】カナダ総選挙で勝利し、新首相に就任することが決まった自由党のジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)党首は20日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領と電話会談し、カナダ軍の戦闘機がイラクとシリアで実施するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に対する戦闘任務を終わらせる方針を伝えた。

 トルドー氏は同日の記者会見で、「約1時間前、オバマ大統領と話し合った」と表明。カナダは「対ISIL(ISの別称)有志連合の強力な一員」であり続ける一方で、オバマ大統領には「戦闘任務の終了をめぐる私の公約」を明確に伝えたと述べた。撤退の時期については明らかにしていない。

 カナダは昨年、CF18戦闘機を2016年3月までの期限付きでシリアとイラクに配備。さらに、イラク北部のクルド人部隊を訓練するため約70人の特殊部隊を派遣した。トルドー氏は選挙中の公約で、戦闘機を本国に引き揚げ、戦闘任務を終了させると明言。一方で、訓練のための部隊派遣は継続するとしていた。(c)AFP