【10月18日 AFP】イタリア政府は17日、イスラム武装組織から遺跡を保護するために同国が国連(UN)に提案した、国連平和維持軍の派遣が国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)に承認されたと発表した。

 同国のダリオ・フランチェスキー二(Dario Franceschini)文化相は声明で、「ユネスコは、文化のための国連平和維持軍派遣を承認した」と述べ、53か国が賛成票を投じたと付け加えた。これまで、シリア中部の世界遺産パルミラ(Palmyra)遺跡などがイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」によって破壊されている。

 同文化相は、「ISのテロ攻撃により破壊されたパルミラの凄惨(せいさん)な姿を突きつけられて、何もせず黙って見ていることはできない」と述べ、この提案が国連安保理の常連理事国による支持を得たことも明らかにした。(c)AFP