プレミア初陣ドローのクロップ新監督「オリジを気に入っている」
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【10月18日 AFP】15-16イングランド・プレミアリーグは17日、第9節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は0-0で引き分けた。
ブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督の解任を受け、リバプールの新指揮官に就任したユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督だったが、プレミアリーグ初陣は引き分けという結果に終わった。
リバプールでは、新指揮官が先発で送り出したベルギー代表の20歳、ディボック・オリジ(Divock Origi)の出来が特に響いた。試合序盤、バーに当たる惜しいヘディングシュートを放ったオリジだったが、その後は次第に試合から消えていった。
この結果、リバプールはリーグ10位、対するトッテナムは7位となっている。
それでもクロップ監督は、経験を積むことでオリジのプレーは良くなるはずだとの見解を示し、攻撃陣にけが人が続出する苦境のなかで、オリジが解決策になると信じている。
さらにクロップ監督は、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の指揮官時代、当時フランス・リーグ1のリール(Lille OSC)に所属していたオリジを引き抜こうとしていたことも明かしている。
敵地ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)で試合を終えたあと、クロップ監督は、「リバプールが獲得したとき、私もドルトムントにほしかったんだ。だけど彼はリバプールを選び、それからレンタルでリールに戻った」と語った。
「とても良い選手だ。スピードに優れ、技術もある。現時点では、試合経験が十分とは言えない。コンスタントに試合に出ていたわけではないからね。ただ、これからが楽しみな選手であることは間違いない」
クロップ監督がオリジを抜擢したのは、ダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)、ダニー・イングス(Danny Ings)、クリスティアン・ベンテケ(Christian Benteke)が負傷のため、起用できなかったからでもある。
イングスは膝の前十字靱帯断裂で長期の離脱が決まり、スターリッジは軽傷ではあるものの、練習中に負ったひざのけがが長引いている。ベンテケもハムストリングの負傷は癒えたものの、状態は戻りきっていない。
クロップ監督はスターリッジとベンテケの2人について、サウサンプトン戦の遠征には間に合わないかもしれないが、22日のヨーロッパリーグ (UEFA Europa League 2015-16)の試合、本拠地でのルビン・カザニ(FC Rubin Kazan)戦には戻ってきてほしいと語っている。
クロップ監督は、「ストライカーが要る。リバプール行きを検討していたとき、私はこう思っていた。『ストライカーが4人いる。しかもあれだけのクオリティーの選手が。すごいぞ』と。ところが今は1人だ」と語った。
「理想的な状況とはいえない。しかし、私はディボックを気に入っているし、ベンチにはジェローム・シンクレア(Jerome Sinclair)という若い選手もいて、使う予定だった」
「私は、いない選手のことは考えないようにしてるんだ。そんなことをしても、なんにもならないからね」
「全選手が100パーセントの状態であることが理想的な状況だが、そんなことはそうそう起こらない」
(c)AFP/Tom WILLIAMS