【10月18日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)は17日、シングルス準決勝が行われ、大会第16シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)は6-4、0-6、7-5で第8シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破る快進撃で、決勝進出を果たした。

 浮き沈みの激しい試合を展開したツォンガは、第2セットを0-6の「ベーグル」で奪われる屈辱を味わったが、最終セットではダイビングボレーでマッチポイントを手にするなど、主導権を奪い返した。

 いら立ちの募るナダルは、バックハンドをネットにかけて最後のポイントを与えると、先週の中国オープン(China Open 2015)に続く決勝進出はならなかった。

 30歳のツォンガは、最終ゲームでのダイビングボレーについて聞かれると、「ただやるだけ。その瞬間は何も考えず、ただボールを取りに行く。それがうまくいった。そうだね、とても満足しているよ」と語っている。

 ツォンガがようやく自分の力を取り戻した一方で、ナダルもベスト4進出に満足していると語った。

「最後まで戦ったけど、今日は僕に運がなかった。もうちょっと調整が必要だ。でも全体的には満足と言えるだろうね」

「数か月前よりも、自信がついているのは確かだ」

 ツォンガは18日の決勝で、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦する。

 ナダルはここまで一度しかブレークを許していなかったが、第1セットでツォンガのパワーに屈しサービスゲームを破られると、ブレークバックできずに1セットダウンとなった。

 しかし第2セットでは、重要な場面でダブルフォールトを犯すなど大きく崩れたツォンガを尻目に、ナダルは3度ブレークを奪って「ベーグル」でセットカウントをタイに戻した。

 第3セットでブレークチャンスを3回ふいにしたツォンガだが、ようやく成功して6-5と決定的なリードを奪うと、サービングフォーザマッチで見事なダイビングボレーを決め、最後はナダルのミスショットで勝利を収めた。(c)AFP/Talek HARRIS