【10月18日 AFP】男子テニス、上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)は17日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-1、6-3で第3シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に快勝し、ジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)が待つ決勝へ駒を進めた。

 世界ランクのトップ2選手による戦いは、激しいものになると予想されていたが、ツォンガが第8シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)を破った接戦の後では、あっけない結末になってしまった。

 それでも、ジョコビッチは連勝記録を16に伸ばし、中国開催の大会で10度目のタイトル獲得に王手をかけた。

 ジョコビッチは、「もちろん危ない場面もあった。この対戦カードはいつもスリル満点だし、大きな挑戦だ」とすると、「でも僕は準備ができていた。最初の1ポイントから正しいインテンシティーで良いプレーができたし、レベルも非常に高かった」と満足げだった。

 ジョコビッチが5回ブレークに成功した一方で、マレーはサービスキープと感情のコントロールに苦しみ、第1セットでは、ブレークポイントでダブルフォールトを犯すなど、計3回サービスゲームを破られた。

 第2セットの序盤にブレークしたマレーだが、会場の雑音で集中力を失ったとみられ、ダブルフォールトを犯した上に、雑なラリーでジョコビッチにブレークバックされた。

 マレーは6度目のダブルフォールトで窮地に立たされ、1-3とリードを奪われると、2-5の場面ではマッチポイントをしのいだものの、ジョコビッチは次のゲームで試合に決着をつけた。

 マレーは、「自分のプレーに失望しているのは明らか。特に第1セットでは、サーブがひどかった」と振り返っている。

「ノバクの現在のプレー、自信、コンディションを考えたら、あんなプレーで勝てるわけがない」

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