【10月15日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は14日、児童売春をあっせんしていた人身売買組織を全米で一斉摘発し、未成年者149人を救出したと発表した。最年少の被害者は12歳だという。

 FBIのジェームズ・コミー(James Comey)長官は今回の摘発について、全米135都市の捜査機関が協力して行ったとして成果をたたえた。摘発はホテルやカジノ、ドライブインなど、売春あっせん業者や顧客が頻繁に利用する場所で行われた。

 この一斉摘発は、FBIが2003年に立ち上げた児童買春撲滅プログラム「イノセンス・ロスト(Innocence Lost)」の一環。「クロスカントリー(全国)作戦(Operation Cross Country)」と名付けられた今年の摘発では、あっせん業者153人を逮捕した。

 一方、救出された149人には少年3人とトランスジェンダー(性別越境者)3人が含まれていたという。今年は過去最多となる約100人の専門家が参加し、必要に応じて被害に遭った子どもたちの支援に当たっている。

「イノセンス・ロスト」プログラムでは、これまでに性的に搾取された子どもたち約4800人を救出したほか、未成年売春あっせんで摘発した2000人以上に有罪判決が下っている。(c)AFP