【10月15日 AFP】イングランドサッカー協会(FA)は14日、チェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督に対し、執行猶予付きで1試合のスタジアム入場禁止処分、さらには罰金5万ポンド(約920万円)を科すと発表した。

 モウリーニョ監督は、サウサンプトン(Southampton FC)に1-3で敗れた3日のリーグ戦終了後、審判がチェルシーにPKを与えることを「怖がった」と発言し、判定を批判していたが、これがFAの規則に違反すると判断された。

 モウリーニョ監督が不満を訴えたのは、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)がペナルティーエリア内で倒れた場面。サウサンプトンのGKマールテン・ステケレンブルフ(Maarten Stekelenburg)がファウルしたようにみえたが、PKは与えられなかった。

 そしてこの日、FAはモウリーニョ監督が規律違反を認めたと発表した。罰金を科し、入場禁止処分については、今後12か月以内に再び問題発言が出れば、すぐさま実施されると警告した。

 FAは声明で、「ジョゼ・モウリーニョ監督に1試合のスタジアム入場禁止処分と5万ポンドの罰金を科す。彼は試合後のインタビューで、FAの規則に違反したことを認めている」と述べた。

「チェルシーの監督には、サウサンプトン戦の試合後、間違った行動に及んだとの疑いがかかっていた」

「彼の発言には、主審もしくは審判団の判定の一部に、試合の信用を損ねる偏りがあったと主張する、またはほのめかす言葉が含まれており、これが不適切な行為に当たるとの訴えが出されていた」

「モウリーニョ監督の入場禁止処分は、2016年10月13日までに、FA規則E3に関する新たな違反を、メディアに対する、またはメディアを通じたコメントまたは声明のなかで行ったと独立規制委員会が判断した時点で、すぐさま執行される」

 イングランド・プレミアリーグはここまで8節を消化しているが、ここまで勝ち点8の16位に沈むチェルシーは、厳しい序盤戦を送っている。

 チェルシーは17日に行われる次節の試合で、アストン・ビラ(Aston Villa)を本拠地に迎える。(c)AFP