【10月14日 AFP】米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は12日、ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)が撮影した、棒渦巻銀河と呼ばれる種類の美しい銀河「NGC 4639」の写真を公開した。

 地球から7000万光年以上離れたおとめ座内部に位置する「NGC 4639」は、おとめ座銀河団を構成する約1500もの銀河の一つ。

 画像では、明るく輝く円状の銀河の核を横切る棒状構造がはっきりと確認できる。

 この構造は、渦巻銀河の約3分の2で観測されており、銀河の進化の過程で通常生じる段階と考えられている。

 また、銀河の渦状腕には、活発に活動する星形成領域が散在している。

 小さな宝石のように輝く同領域は、幅数百光年にわたり、数百もしくは数千もの新しく誕生した星々が存在している。

 その一方、「NGC 4639」の核には、周囲のガスをのみ込む、暗く巨大なブラックホールが隠されている。

 ブラックホールは、大部分の銀河の中心部に存在すると考えられている。(c)AFP