【10月14日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の主催者は13日、大会の賞金総額が前年比10%増の4400万豪ドル(約38億円)になることを発表し、同大会をもって引退するレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)に対しても、特別なセレモニーを用意していると明かした。

 大会ディレクターのクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏は、中国での市場拡大を目指し、全豪オープンと上海マスターズ(2015 Shanghai Rolex Masters)が「友好」協定を結んだことを明かし、メッセージアプリ「微信(ウェイシン、WeChat)」との連携により、6億人以上が大会を観戦する可能性があると述べた。

 34歳のヒューイットは、主催社推薦のワイルドカードで来年1月の全豪オープン本戦に出場することが確定しており、メルボルンパーク(Melbourne Park)には20年連続で姿をみせることになる。

 タイリー氏は、元世界ランク1位のヒューイットをどうもてなすか、主催者と共に詳細を詰めなければならないと話しており、「レイトンが歩んできた素晴らしいキャリアを祝福したいと考えているが、それには本人をまじえた話し合いが必要だ。彼も試合のことに集中したいだろうからね」と明かしている。

 シングルスで世界ランク296位まで後退しているヒューイット。全豪オープンでは、2005年大会の決勝でロシアのマラト・サフィン(Marat Safin)に敗れ、準優勝に輝いたのが最高成績となっている。

 来年の全豪オープンで現役を退くヒューイットは、男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)で、オーストラリア代表を率いていくとみられている。(c)AFP