■リーチ主将「勝つ文化できた」、五郎丸「最高の時間」

 代表チームのパフォーマンスは、2019年のW杯(Rugby World Cup 2019)開催権を失う危険にさらされていた日本に、時宜にかなった刺激を与えた。

 主将のリーチマイケル(Michael Leitch)は、ホームでのW杯に期待を寄せている。

「目標としていた準々決勝進出を果たすことができませんでした。ただ、W杯で3勝したことは日本のラグビー界にとって本当に大きなステップです」

「このチームには勝つ文化ができた。これから次の日本代表につなげていきたい」

 精密なキックを蹴る前の独特な構えが、世界のラグビー界だけではなく日本のラグビーに興味のない人々をもとりこにしたフルバックの五郎丸歩(Ayumu Goromaru)は、W杯に参戦できたことに感謝を述べた。

「Goro」のニックネームを持つ五郎丸は、「19歳で日本代表に入って、W杯に出場するまでに10年かかりましたけども、非常に楽しく最高の時間でした。その時間を日本の国民の皆さま、世界の皆さんと共有できたことを非常にうれしく思います」と語った。

 また五郎丸は、国内リーグ(ジャパンラグビートップリーグ)により多くの観客が訪れてほしいと付け加えた。(c)AFP