ラグビーW杯の1次リーグ、主役は日本代表
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■3勝を挙げて「大会で話題のチームに」
それは、いわゆる弱小国にとって不利な日程が組まれているというW杯の問題で生じた必然的な結果であった。
大激闘を演じた南アフリカ戦からわずか4日後、日本は10-45でスコットランドに完敗。この結果が、同じプールBで4試合を戦い日本と並ぶ3勝を記録したスコットランドの勝ち上がりを決めることになった。
結果はどうあれ、退任するエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)が、「われわれが3勝すれば、大会で話題のチームになるだろう」と語ったことに異を唱えるのは難しい。
今大会では、イングランド、オーストラリア、そしてウェールズの強豪国がそろう「死の組」に入ったフィジーがさらに痛い目をみることになった。2007年大会でウェールズを撃破した太平洋の小国は、わずか13日という短期間で3つの強豪国と対戦することを余儀なくされたのだった。
元ワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)の指揮官であるジョーンズHC率いる日本と、ニュージーランド出身のジョン・マッキ―(John McKee)HCが指揮を執るフィジーは、共にトップクラスの指導者から恩恵を受けている。
世界のラグビー統括団体であるワールドラグビーは、ティア2国(世界の2番手グループ)に対して100人以上のスタッフを送り込むなどの人材支援を行っており、今大会ではニュージーランド出身のミルトン・ヘイグ(Milton Haig)HC率いるジョージア代表が強豪国のトンガ代表を破り、具体的な成果を挙げている。
リン・ハウエルズ(Lynn Howells)HC率いるルーマニア代表もまた、カナダ代表から逆転勝利の番狂わせを演じており、これまでのW杯では恒例となっていた100失点を喫したラグビーの小国は、今大会は一つもない。(c)AFP/Julian GUYER