【10月11日 AFP】10日に行われたラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)の試合で、スコットランドが36-33でサモアに勝利したことにより、日本はベスト8入りを逃したが、ファンは冷静に現実を受け止めているようだ。

 ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)は、大会初戦でW杯2度の優勝を誇る南アフリカを破り、大会に衝撃を与えると、3試合目ではサモアから勝利を収めた。

 日本が準々決勝進出に望みをつなぐためには、サモアがスコットランドに勝利することが条件だった。しかし、あと一歩のところでその願いは届かなかった。 

 午前1時を過ぎた東京のバーでスコットランドとサモアの試合を観戦した22歳の学生は、「ああ、スコットランドが憎いです!」と悔しさをにじませていた。

「でも実際は違います。スコットランドは日本を破り、敗退に追い込みました。サモアは惜しかったですね!」 

 南アフリカを34-32で破り、大会史上最大の番狂わせを演じて世界中に衝撃を与えた日本は、2試合目でスコットランドに10-45で敗れたものの、続くサモア戦には26-5で勝利し、一発屋ではなかったことを証明した。

 サモア戦は日本の人口の約5分の1にあたる2500万人がテレビで観戦し、ラグビー史上最高の視聴率を記録している。

 38歳の会社員は、「誇りを持つべきです。2試合に勝つなんて本当に思っていましたか?明日の試合で米国を下せば3勝目です。欲張ってはいけないでしょう」と語った。 

 しかし、彼の妻は「私たちは欲張るべきです」と主張し、ウオツカトニックを飲みながら夫の意見に反対した。

「南アフリカに勝ったあとは泣きました。自分がラグビー好きだなんて知りませんでした。ルールも分かっていません。でも私はラグビーに恋したんです」

(c)AFP