【10月10日 AFP】(一部更新)北朝鮮の首都・平壌(Pyongyang)で10日午後、朝鮮労働党創建70周年を記念する大規模な軍事パレードが行われた。

 朝鮮中央テレビ(Korean Central TelevisionKCTV)は金日成広場(Kim Il-Sung Square)で、脚をまっすぐ伸ばしたまま高く上げて整った隊形で一斉に行進する数千人の兵士らの姿を放映した。

 金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記は約30分間の演説で、「わが革命軍は米国によって引き起こされるいかなる戦争をも戦う能力があり、わが国の国民と祖国の青空を守る用意があることを本日、わが党は毅然として宣言する」と述べ、米国との対決姿勢を鮮明にした。

 北朝鮮は米国が侵略戦争を始めたがっていると非難する一方で自国の「核抑止力」を称賛している。数々の国際的な制裁を受けながらも、これまでに3回の核実験を実施し、4回目の実施をちらつかせている。

 金第1書記は演説の大半を、朝鮮労働党と北朝鮮国民2400万人の団結を強調することに費やした。また北朝鮮が後進国から脱し、金氏が言う「独立した、防衛においては自らを頼りとする強力な社会主義国家」へと変化することを可能にする「奇跡の源」だと国民を称賛しつつ、「朝鮮労働党は国民と団結した無敵の党だ」と語った。(c)AFP