【10月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)の指揮官に就任したユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督が9日、初の記者会見に臨み、自身を『ノーマル・ワン』と表現した。

 チェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、2004年に初めてイングランドで記者会見を行った際、自身を『スペシャル・ワン(特別な人間)』と称したことで知られている。

 しかし、48歳のクロップ監督は、本拠地アンフィールド(Anfield)に集まった多くの報道陣に対して「私は自分自身を表現したくない。私はまったくもって普通の男だ。『ノーマル・ワン』だ」と語っている。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)で2度のリーグ優勝を果たし、チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)決勝にも導いたクロップ監督は、チームを3年半率いて4日に解任されたブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)氏の後任として、リバプールと3年契約を交わしている。

「私は黒い森から来た普通の男だ。私はこのクラブの歴史に名を刻んだ偉大な監督たちと自分を比較したりはしない」

「そういった目で見てくれることは光栄だが、それを考えるのは私の役割ではない。レジェンドになりたいと言って仕事を始める監督などいないと思う」

「私は極めて平均的な選手だった。私はドイツのマインツ05(Mainz 05)という特別なクラブにいて、ドルトムントで7年間指揮を執る素晴しいチャンスを手にした。私は今ここにいて、仕事を楽しもうと思っている」