【10月9日 AFP】欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)は8日、各地で予選が行われ、グループFの北アイルランドは、3-1でギリシャを下して同国史上初の本大会出場を決めた。

 ウィンザー・パーク(Windsor Park)で行われた試合には、男子ゴルフのロリー・マキロイ(Rory McIlroy)など1万2000人が詰めかけ、北アイルランド代表は1986年に開催されたW杯メキシコ大会以来となる主要大会の出場権を獲得した。

 前半にサウサンプトン (Southampton FC)のスティーブン・デービス(Steven Davis)が先制した北アイルランドは、後半開始直後にジョシュア・メイジェニス(Joshua Magennis)が追加点を挙げると、最後は再びデービスが、CKからヘディングで自身2得点目をネットに突き刺し、緑と白のウエアをまとったファンは歓喜に沸いた。

 ギリシャは終盤に1点を返すにとどまり、快勝を収めた北アイルランドは、11日に予定されているフィンランドとの試合にもプレッシャーなく臨むことができる。

 北アイルランドのマイケル・オニール(Michael O'Neill)監督は、「選手たちは素晴らしかった。この場に指揮官としていられることを光栄に思う」と喜びを語ると、「どうやって勝ったんだ?よく分からないよ!勝ち試合から自身と望みをもらった。このチームと、北アイルランドサッカーの可能性を見せた試合だった」と振り返った。

 北アイルランドは、13度目の挑戦で初めて欧州選手権の予選を突破した。北アイルランドはこれまで、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で活躍したジョージ・ベスト(George Best)氏でさえも、代表としてチームを本大会に導くことはできなかった。(c)AFP