【10月9日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会が、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長に対して職務停止処分を科したことを受け、欧州サッカー連盟(UEFA)は8日、新会長の擁立を拒否した。

 UEFAは暫定的な会長を指名する「必要性が見当たらない」としており、プラティニ会長に対する「全面的な信頼」を示した上で、FIFAとの対立姿勢を明確にしている。

 そしてプラティニ会長は、倫理委員会の処分は「茶番」だと批判し、今後もFIFAの次期会長選に向けた活動を続けていくと表明した。

 ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)FIFA会長とともにスイス当局の捜査を受けたプラティニ会長に対する処分を受け、UEFAは15日に加盟する54協会をスイス・ニヨン(Nyon)に招集し、臨時会合を開くとしている。

 UEFAの規則では、副会長が昇格することになるが、現在は会長の権限と任務を引き継ぐ必要性はないとしている。

 UEFAの公式ウェブサイトに掲載された声明には、「プラティニ会長がFIFAの倫理委員会の処分に対する無実を証明するために、必要な手続きを直ちに行うことになっている」と記されている。

「そうなった場合、理事会は関係機関に対し、迅速に最終決定を下されることを求めていく」

 2011年に200万ドルを受け取ったことで捜査を受けているプラティニ氏は、FIFAが下した裁定には従わない姿勢を示している。(c)AFP