【10月7日 AFP】米大リーグ(MLB)のマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)は6日、イチロー(Ichiro Suzuki)との契約を1年延長したことを発表した。

 今月22日に42歳の誕生日を迎えるイチローは、通算3000本安打まで残り65本としており、来季はマーリンズでMLB通算3000本安打を目指すことになる。

 メジャー15年目のシーズンを終えたイチローは、ここまで通算2935安打を記録しており、バリー・ボンズ(Barry Bonds)氏と並んで歴代33位につけている。

 9年間プレーした日本のプロ野球の記録を含めると、日米通算安打数は4213本となり、殿堂入りしているタイ・カッブ(Ty Cobb)氏の記録を抜き、最多安打記録を持つピート・ローズ(Pete Rose)氏に次ぐ歴代2位に浮上している。

 今シーズン開幕前にイチローと契約したマーリンズのデビッド・サムソン(David Samson)球団社長は、「フィールドを離れても、イチローはこれまでに会った選手の中で、最も興味深い選手の一人だ」とコメントした。

「野球に対する情熱はもちろんのこと、彼の肉体はあらゆる年齢の選手にも劣っておらず、41歳であることを感じさせない」

「彼は真摯にプレーすることにこだわっていて、MLBに尊敬の念を抱いており、ほかの選手たちや野球に対しても敬意を示している」

 イチローは今季、先発や途中出場など第4の外野手として起用され、最終的には153試合に出場した。

 そして今季最終戦となったフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)との試合では、8回に投手として登板し、チームは試合に敗れたものの、敵地シチズンズバンク・パーク(Citizens Bank Park)で注目を集めていた。

 メジャーのマウンドに立つことをずっと夢見ていたイチローだが、偉大な選手としての地位を確立したのは打者としての活躍だ。

 2001年にシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)でMLBデビューを果たしたイチローは、日本人野手として初めてレギュラーの座を勝ち取ると、同シーズンの新人王と最優秀選手(MVP)に輝いた。

 イチローはその後、10年連続でシーズン200本安打を記録し、今季は398打席に立って91安打、打率2割2分9厘、21打点、11盗塁の成績を残している。(c)AFP