「爆撃機」ミュラー氏がアルツハイマー病に、元独代表の最強FW
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【10月7日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は6日、往年の名選手であるゲルト・ミュラー(Gerd Muller)氏が、アルツハイマー病を患っていることを発表した。
1970年代に最も恐れられていたストライカーのミュラー氏は、西ドイツ代表として出場した62試合で68得点を記録し、1972年の欧州選手権と1974年のW杯では優勝を果たしている。
バイエルンは声明で、11月に70歳を迎えるミュラー氏が2月から治療を受けていることを明らかにしている。
バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、『爆撃機(Der Bomber)』の異名を持つミュラー氏は、クラブと代表の歴史を変えたとコメントしている。
「ゲルト・ミュラーは史上最高のサッカー選手の一人だ。彼のゴールがなければ、バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表は今の地位にいることはなかっただろう」
バイエルンに15シーズン在籍したミュラー氏は、1974年から76年にヨーロッパチャンピオンズカップ(European Cup、現在は欧州チャンピオンズリーグ<UEFA Champions League>)で3連覇を達成するなど、通算533得点を記録している。
慢性神経変性疾患で治療法の存在しないアルツハイマー病は、記憶障害や言語障害を伴い、発症後の平均余命は3年から9年とされている。(c)AFP