【10月6日 MODE PRESS】モナコにあるミシュラン三ツ星レストラン「ル・ルイ・キャーンズ アラン・デュカス ア オテル・ド・パリ(以下ル・ルイ・キャーンズ)」のエグゼクティブ・シェフ、フランク・セルッティ(Franck Cerutti)氏が「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2015」の開催にあわせて来日した。今回はフランク氏に、仕事へのこだわりや日本食について話を聞いた。

■自然への愛情を料理に

 子どもの時から自然が好きで、農家になりたいと考えていたというセルッティ氏。自然を愛する姿勢は、料理人になった今も変わらない。「ル・ルイ・キャーンズでは、とにかく全てのエネルギーを使って常に良い素材、良い食材を探しています。毎日そのために仕事をしているようなものですね。料理人の中には、自分のテクニックに生かすために食材を活用するという考え方の人もいますが、私の場合は食材を生かすためにテクニックを使います。その立場は人によってはっきりと分かれます」

■数年かかって理解できた日本の味

 「日本食は大好きです。20数年前に初めて日本に来たときは、魚を食べて、味がないなと思ったんです。でもそれは素材そのもののピュアな味を追求しているからなんだと後になって分かりました。それが理解できるようになるまで数年かかりましたね」とセルッティ氏。今も一番関心があるのは日本だという。「日本の料理はとても軽いんですよね。日本人のお客様がなぜル・ルイ・キャーンズを気に入ってくださっているかというと、味付けも非常に軽く、素材の味を生かした料理を作っているからだと思うんです。そういう意味で日本料理はいつも意識していますし、ル・ルイ・キャーンズで提供している地中海料理にも通じるところがあると思っています」

■「24時間シェフでいることが私の仕事」

 一流料理人としてのキャリアを支え続けた信念は?と聞くと、こんな答えが返ってきた。「プロとして何か問題に直面したとき、日本人はきちっと成し遂げたいという気持ちがすごく強い人たちだという感じています。自分もまさにそうで、やるからにはやり遂げたい、きちんと仕上げたいという気持ちを強く持っています。だから問題が起こった時も正面からぶつかって、色々なことを考えて、それを乗り越えていくことを一つの信条としてやってきました。三ツ星レストランのシェフでいるということは24時間料理のことしか考えられないということ。24時間料理人でいることが私の仕事です」

 なお、「ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2015」は、全国549軒の参加レストランで期間限定コースメニューを用意。ランチ2,215円、ディナー5,000円で気軽にフレンチを楽しむ機会を提供している。

■フランス レストランウィーク2015概要
期間:~10月11日
内容:ランチ2,215円、ディナー5,000円の限定コースメニューを提供 
*いずれも税・サービス料込み。メニューの内容は店舗により異なります。
メニュ―構成:前菜・メイン・デザート・食後の飲み物
メニューの内容は店舗によって異なりますので、詳細は各レストランにお問い合わせください。(サービス追加、通常のメニューも提供可能)

■関連情報
・ダイナースクラブ フランス レストランウィーク2015 公式HP:http://www.francerestaurantweek.com/
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