高級ブランドが韓国・ソウルに注目、アジアの新トレンドセッター
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■アジアのスタイル・バロメーター
昨年8月、LVMHの投資ファンド部門であるLキャピタル・アジア(L Capital Asia)は、大手Kポップ事務所のYGエンターテインメント(YG Entertainment)の株式8000万ドル(約96億円)分を取得し、PSYやG-Dragon(ジードラゴン)、男性アイドルグループBigBang(ビッグバン)らを抱えるYGの第2位の株主になった。
著名デザイナーで、韓国ファッションデザイナー連合会(Council of Fashion Designers of Korea)の会長を務めるイ・サンボン(Lie Sang-Bong)氏は、「韓国で人気のものはアジア全体で人気になるという事実を、世界の高級ブランドが認識し始めている」とし、以前は香港やシンガポールにアジア事業の拠点を置いていた同業界が、3年ほど前からこぞってソウルに注目するようになっていると語った。
主要な市場となった中国は、トレンドセッターとしての影響力も持ちつつあるとしながらも、現時点では「次の大流行が生まれる場所はソウルだとみられている」と述べた。
また、有名ファッションジャーナリストのスージー・メンケス(Suzy Menkes)氏が、来年の第2回コンデナスト・インターナショナル・ラグジュアリー・カンファレンス(Conde Nast International Luxury Conference)の開催地に選んだのもソウルだ。
ヴォーグ(Vogue)誌のファッションエディターを務めるスージー氏は7月にソウルを訪れた際、「(高級ブランドは)韓国、特にソウルを、人々が集まりショッピングを楽しむ拠点として捉えていると思う」と話していた。