【10月5日 AFP】毎日数百万人が利用する韓国・ソウル(Seoul)の地下鉄のコンピューターシステムに昨年、北朝鮮がサイバー攻撃を仕掛けていたとみられることが分かった。与党・セヌリ党の議員が5日、韓国情報機関の報告書に基づき報告した。

 河泰慶(ハ・テギョン、Ha Tae-Kyung)議員によると、サイバー攻撃があったのは2014年3月~8月。ソウル市内の主要な地下鉄4路線を運営するソウルメトロ(Seoul Metro)の複数のサーバーが影響を受け、同社職員のパソコン60台近くがマルウエア(悪意のあるソフトウエア)に感染したという。

 河議員によると韓国の情報機関、国家情報院(National Intelligence ServiceNIS)がハッキングの記録を分析し、マルウエアのコードが北朝鮮のハッカーが以前使用したものと同一だったことを確認したという。

 ソウルメトロの広報担当者は、ハッカー攻撃は事実だと認めたが、地下鉄を運用するコンピューターへの不正アクセスはなかったと強調した。(c)AFP