【10月5日 AFP】イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は4日、イラク政府機関や各国大使館が置かれている首都バグダッド(Baghdad)中心部の元米軍管轄区域「グリーンゾーン(Green Zone)」を、制限付きで12年ぶりに一般開放すると発表した。

 約10平方キロの敷地は、サダム・フセイン(Saddam Hussein)元大統領時代に政権の中枢が置かれていた地区で、2003年の米軍侵攻後に「グリーンゾーン」と呼ばれるようになり、一般の立ち入りは禁止された。

 このほど一般開放されるのは「グリーンゾーン」の一部で、多くの街区は今後も立ち入りに特別許可証が必要となるが、市民の人気スポットになるとみられ、渋滞の解消も期待される。

 コンクリートの壁と鉄条網に囲まれ、厳重な警備が敷かれた「グリーンゾーン」は、多くのイラク人にとって、国の統治者と厳しい日常生活を送る一般市民とのかい離を意味する言葉となっている。バグダッドの市民からはしばしば、自分たちは日常的に武装勢力の襲撃にさらされ、真っ当な社会福祉も受けられずにいるのに、指導者たちは安全に守られた「グリーンゾーン」の内側の邸宅で贅沢な暮らしを送っているとの批判が聞かれる。(c)AFP