【10月5日 AFP】自転車ロードレース、イル・ロンバルディア(Il Lombardia 2015)は4日、イタリアのベルガモ(Bergamo)からコモ(Como)までの245キロメートルで行われ、残り17.5キロでアタックを成功させたアスタナ(Astana Pro Team)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が優勝した。

 昨年のツール・ド・フランス(2014 Tour de France)を制した30歳のニバリは、「モニュメント」と呼ばれる歴史的レースの終盤で追っ手を振り切ると、カチューシャ・チーム(Katusha Team)のダニエル・モレーノ(Daniel Moreno、スペイン)に21秒差、FDJのティボー・ピノ(Thibaut Pinot、フランス)に32秒差をつけた。

 ブエルタ・ア・エスパーニャ(70th Vuelta a Espana)の第2ステージで、チームカーにつかまりながら走ったとして失格処分を科されたニバリにとっては、シーズンの素晴らしい締めくくりになっただろう。

 ニバリは、序盤から逃げていたエティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)のミハウ・クフィアトコフスキー(Michal Kwiatkowski、スペイン)とロット・ソウダル(Lotto Soudal)のティム・ウェレンス(Tim Wellens、ベルギー)を、残り20キロの上りで吸収したチームメートのミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)とディエゴ・ローザ(Diego Rosa、イタリア)のはたらきを評した。

「素晴らしいチームワークだった。チヴィリオ(Civiglio)の上りで抜け出したかったんだけど、かなり厳しかった。それでも、下りで独走状態に入ることができた。チーム全体が協力してくれたおかげだ」

 4位にはモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が入り、5位にはニバリをしっかりアシストしたローザが入賞している。

 地元イタリア勢の優勝は、2008年のダミアーノ・クネゴ(Damiano Cunego)以来、実に7年ぶりの出来事だった。(c)AFP