【10月4日 AFP】サッカー元イタリア代表で、セリエAのACミラン(AC Milan)で伝説的名選手の一人であるパオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)氏が3日、流出した2015年の世界最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」の候補者リストに、同国代表で一緒にプレーした守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)の名前がなかったことに疑問を呈した。

 2日にリストが流出したバロンドール候補者59人の顔ぶれについては、元選手から選考への批判の声が相次いでいるが、マルディーニ氏もその仲間に加わった。

 ユベントス(Juventus)に所属するブッフォンは、世界最高の守護神の一人と評価されている。本人も2日、自身が世界のGKの「トップ5には入っている」自信があると話し、バロンドールの候補から漏れた驚きをやんわりと表現していた。

 リストにはFCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)の選手が7人ずつ入っており、GKではバルセロナのクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)、アーセナル(Arsenal)のダビド・オスピナ(David Ospina)が候補に挙がっていたものの、ブッフォンの名前はなかった。

 これについてマルディーニ氏は、バロンドールの品位は失われたと話し、ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)に対して「クラブと協会を喜ばせるためだけの賞なら、バロンドールに価値はない」と語った。

 マルディーニ氏は、ブラーボとオスピナを含め、候補入りに値しない選手がリストに名を連ねていると考えており、「まったく、どうやったらあんな選考になるんだ?おかしいだろう。名前だけでリストに入る選手がいるなんて」とコメントしている。

「ジジの実績とプレー内容を考えれば、リストに入ってしかるべきだ。もうすぐ38歳だというのに、いまだに世界で3本の指に入るGKなんだから」

「まあ、マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)とティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)は理解できる。だけど、ブラーボとオスピナ?」

「こういうものは、チームの成績が考慮されるのが当然だし、ジジはチームの柱の一人として、チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)の決勝進出とセリエA制覇に貢献した」

「ベルリン(Berlin、チャンピオンズリーグ決勝の舞台)でダニ・アウベス(Daniel Alves)のシュートを止めたセーブを君たちも見ただろう?」

 バロンドールの候補は、今後23人に絞り込まれたものが正式に発表され、最終的には2016年1月の式典で、受賞者が明らかになる。(c)AFP