【10月2日 AFP】(一部更新)ロシア下院のアレクセイ・プシコフ(Alexei Pushkov)国際問題委員長は2日、フランスのラジオ局ヨーロッパ1(Europe 1)に対し、ロシアのシリア空爆は今後増強され、3~4か月続くとの見通しを示した。

 プシコフ氏は「(シリア情勢が)泥沼化する恐れは常にあるが、モスクワ(Moscow)では空爆は3~4か月続くという話が出ている」と語った。

 プシコフ氏はまた、「米主導の有志国連合は1年もダーイシュ(Daesh)を空爆したふりをしているが結果が出ていない。もっと効率的にやれば結果は出ると私は思う」と述べ、ロシアは有志国連合より激しい空爆を行うとの見方を示した。ダーイシュとはイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」のアラビア語名の略称。

 一方、在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は2日、目撃者の話として、ロシア軍の空爆によりシリア北西部のイドリブ(Idlib)県で子ども2人を含む少なくとも7人の民間人が新たに死亡したと明らかにした。同監視団は先月30日に始まったロシア軍のシリア空爆でこれまでに28人が死亡したとしている。(c)AFP