【10月2日 AFP】15MLBは1日、各地で試合が行われ、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)は4-1でボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に勝利し、プレーオフ進出を決めた。

 ア・リーグのワイルドカード1枠を獲得したヤンキースは、伝説的選手のヨギ・ベラ(Yogi Berra)氏が亡くなった9日後に球団通算1万勝目の偉業を達成すると、宿敵レッドソックスとの今回の4連戦で全敗も免れた。

 ヤンキースのアレックス・ロドリゲス(Alex Rodriguez)は、「ほっとした」と漏らしながら、「ヨギの葬儀やプレーオフ進出決定を考えると、今週は感慨深いものになった」とコメントした。

 ヤンキースは、あと1勝するかヒューストン・アストロズ(Houston Astros)が1敗すれば、6日から始まるア・リーグのワイルドカードゲームでホームフィールド・アドバンテージを獲得する。

 カルロス・ベルトラン(Carlos Beltran)とグレッグ・バード(Greg Bird)、そしてロバート・レフスナイダー(Robert Refsnyder)がソロ本塁打を放ったヤンキースは、時折寒さと降雨に見舞われる中で先発のC・C・サバシア(C.C. Sabathia)が5回を投げきった。

 今季の通算成績を87勝72敗としたヤンキースがプレーオフの舞台に返り咲くのは、通算95勝を記録してア・リーグ東地区を最後に制した2012年以来となる。

 ロドリゲスは、「たくさんの障害を乗り越えなければならなかった」とし、「この8か月間はチームが一つにまとまっていた。数字を追い求めるのではなく、チーム一丸でプレーしていた。それが、われわれのDNAだ」と誇らしげに語った。

 ヤンキースは約4万人の観客の前で、ベルトランが2回にレッドソックスの先発リッチ・ヒル(Rich Hill)から今季19号本塁打を放つと、バードが7回一死の場面でジーン・マチ(Jean Machi)から11号ソロを記録して追加点をもたらした。

 さらに、8回にはレフスナイダーもヒース・ハンブリー(Heath Hembree)の速球を左中間スタンドにたたき込んでだめ押しした。

 サバシアは、右膝の故障から復帰して5試合目の先発マウンドで、レッドソックス打線を6安打1失点に抑えた。

 サバシアはまた、対戦した打者22人のうち9人に出塁を許したが、唯一の失点は5回にムーキー・ベッツ(Mookie Betts)に打たれた適時単打のみだった。(c)AFP