【9月30日 AFP】米政府による大規模な情報収集活動を暴露した米国家安全保障局(NSA)元職員のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が29日、ツイッター(Twitter)のアカウントを開設した。

 その後2時間ほどで、25万人以上が同アカウントをフォローした。逆にスノーデン元職員がフォローしている唯一のアカウントは、元勤務先であるNSAの公式アカウントだ。同元職員はNSAから、同局が秘密裏に行っていた情報収集プログラムの存在を暴露する電子文書を流出させた。

 初ツイートは「これで僕の声が聞こえますか?(Can you hear me now?)」で、すぐに何万回もリツイート(再投稿)された。

 2つ目のツイートでは、火星に関する最新ニュースに触れると同時に、米政府からNSA関連の情報暴露の犯人として名指しされてから亡命先探しに苦労している自身の境遇に絡めて冗談を飛ばした。「火星に水があるんだってね!入るのにパスポートは必要かな?友達が知りたいって」

 同元職員のアカウント「@Snowden」は、ツイッターから本人認証を受けている。自己紹介欄には、「報道の自由基金(Freedom of the Press Foundation)」の役員という肩書きに加え、「かつては政府のために働いていた。今私は人々のために働いている」という一言が添えられている。

 スノーデン元職員は2013年6月以来、ロシアでの亡命生活を続けている。米政府は同元職員を、スパイ容疑と政府財産の窃盗容疑で訴追。有罪と認められれば、禁錮30年が言い渡される可能性がある。(c)AFP