【9月28日 AFP】昨年のUCIロード世界選手権大会(2014 UCI Road World Championships)でエリート男子ロードレースを制したポーランドのミハウ・クフィアトコフスキー(Michal Kwiatkowski)が、今季終了後にエティックス・クイックステップ(Etixx-Quick Step)を退団し、チームスカイ(Team Sky)に移籍することが決まった。27日、チームスカイが発表した。

 クフィアトコフスキーの移籍は、長い間公然の秘密となっていたが、世界選手権大会(2015 UCI Road World Championships)のエリート男子ロードレースが行われた27日、連覇を目指すクフィアトコフスキーが走り出してから数時間後に今回の契約が発表された。

 25歳のクフィアトコフスキーは、2012年からクイックステップに在籍しており、今年は第50回アムステルゴールドレース(50th Amstel Gold Race)で優勝を飾っているほか、ここ数年はパリ~ニース(Paris-Nice)、ツール・ド・ロマンディ(Tour de Romandie)、ティレーノ〜アドリアティコ(Tirreno-Adriatico)などで成績を残している。

 しかしキャリア最大の勝利は、何と言ってもマイヨ・アルカンシエル(レインボージャージー)を獲得した昨年の世界選手権だろう。

 クフィアトコフスキーは、「チームスカイは自転車界で高みを目指しており、この移籍が実現したことをとてもうれしく思う」と語っている。

「来年からチームスカイの一員としてレースに臨むことにわくわくしている」

 以前からクフィアトコフスキーの獲得に興味を示していたスカイのデビッド・ブレイルスフォード(David Brailsford)代表は、「ミハウはここ数年間、素晴らしい走りをしていた。彼のキャリアを長い間追いかけてきた。これまで2度獲得を申し出ていたが、今度こそ逃すわけにはいかなかった」と話している。

 チームスカイは前日にも、第98回ジロ・デ・イタリア(2015 Giro d'Italia)で総合3位に入ったミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)と契約を交わしており、来季からアレックス・ピーターズ(Alex Peters、英国)、ジャンニ・モスコン(Gianni Moscon、イタリア)、ミハウ・ゴワシュ(Michal Golas、ポーランド)、ダニー・ファンポッペル(Danny van Poppel、オランダ)、ベニャト・インチャウスティ(Benat Intxausti、スペイン)が加入することも確定している。

 クフィアトコフスキーは、「このチームによって僕の力は向上し、大きなレースで勝てるようになることを確信している」と自信をみせている。(c)AFP