【9月28日 AFP】(記事更新、写真追加)15F1第14戦日本GP(Japan Grand Prix 2015)は27日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が今季8勝目を挙げて、自身3度目の総合優勝に近づいた。

 総合連覇を目指すハミルトンは、今季残り5戦としたところで、レースを2位で終えた年間タイトルを争うチームメートのニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)との差を48ポイントまで広げている。

 3位には前回の第13戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2015)を制したフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が入り、4位にはベッテルの同僚キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が続いた。

 シンガポールで約1年ぶりとなるリタイアでレースを終えていたハミルトンは、ロズベルグに19秒差をつけてチェッカーフラッグを受けると、「みんな、素晴らしい仕事ぶりだった。ここで上に戻れて良かった」と叫んだ。

 ハミルトンは抜群の飛び出しをみせ、ロズベルグが芝生を踏んでポールポジションから4番手に下がる中、ターン2で先頭を奪った。

 シンガポールではペースが上がらず、ベッテルに総合優勝のわずかな望みをつなげさせてしまったメルセデスは、その力を太陽きらめく日本で再び発揮。メルセデス勢はフェラーリ勢を抑え込み、ハミルトンは最速ラップに最速ラップを重ねた。

 53周のレースの中で、ハミルトンはコックピットの振動と熱さを訴えたが、それも一時的な問題で収束し、子供の頃憧れたアイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏にならぶ通算41度目の優勝を遂げた。

 鈴鹿サーキット(Suzuka Circuit)で2連覇を達成したハミルトンは、「アイルトンがドライブしている姿を見るのが好きだったここで勝って、彼の勝利数に並んだことが、今は現実とは思えない。感動的な日だ。喜びや幸せ、きらめきに満たされているよ」と語った。(c)AFP