【9月27日 AFP】ニカラグア北西部に位置するテリカ(Telica)火山(標高1060メートル)で26日、数回の噴火が発生し、ガスや灰、石が火口から噴出した。大規模な噴火が懸念されるため、当局は警戒を強めている。

 同国政府の主席報道官でもある、ロサリオ・ムリーリョ(Rosario Murillo)大統領夫人は、ニカラグア地震研究所(Nicaraguan Institute of Earth Studies)の報告を基に、「中程度の噴火が5回発生し、火山性微動も観測された」と述べた。

 ムリーリョ大統領夫人は、このような火山活動により、テリカ火山の大規模噴火が近い将来に起こる可能性があるとの懸念が高まっていると語った。また大統領夫人は「25分間の異常火山活動が認められた」と述べ、現在は専門家が火山活動を注意深く観察していると付け加えた。

 テリカ火山は、同国首都マナグア(Managua)から北西約150キロの位置にあり、23日にも数回の噴火が発生し、厚い灰の柱が立ち上っていた。(c)AFP