【9月26日 AFP】タイ警察は26日、先月17日に首都バンコク(Bangkok)で20人が死亡した爆発事件に関連し拘束した外国人の男について、爆発前に寺院にリュックを置く姿を防犯カメラが捉えていた黄色いシャツの男と同一人物だと発表した。

 プラウット・タボーンシリ(Prawut Thavornsiri)国家警察庁報道官は26日、この事件に関連して最初に逮捕されたこの容疑者が実行犯だったことが分かったと述べた。警察の捜査でこの男の名前はアデム・カラダグ(Adem Karadag)だと特定されたが、国籍は確認されていないとしている。

 同報道官は、「監視カメラの映像、目撃者の証言、容疑者本人の供述により、アデムが黄色いシャツの男だと確認された」とし、「(同容疑者は)寺院に爆弾を置いた後、バイクタクシーを呼び、(近くの)ルンピニ公園(Lumpini Park)のトイレでシャツを着替えた」と語った。

 もっともタイ警察は先に、この事件で拘束した2人の男はどちらも実行犯ではないと発表していた。この事件の捜査はしばしば混乱しているとみられている。

 カラダグ容疑者の本名はビラル・モハメド(Bilal Mohammed)だと語っていた同容疑者の弁護士のコメントは今のところ得られていないが、弁護士は今週、容疑者が自白したといううわさは疑わしいと語り、容疑者は襲撃当時、タイにいなかったと主張していた。

 プラウット報道官は、同容疑者は予謀殺を含む最大8件の罪で起訴される見通しだと語った。(c)AFP